2016年9月4日日曜日

苦しく窮屈な生き方

「他者の評価を気にしながら生きるのは非常に苦しく窮屈な生き方」
これは、読書メーターで見つけた言葉です。岸見一朗先生の著書である
『嫌われる勇気』を読んだ方が、ご感想・レビューに書かれていました。
もしかしたら『嫌われる勇気』の中に書かれていることかもしれません。

私たちは、他人の評価を気にしながら生きています。幼児の頃は「親」、
子供の頃は「教師」、就職してからは「上司」…
大人、あるいは人生の先輩たちが勝手に設定した「人生の目的、目標、
それに到達するための手段」を押し付けられ、その物差しで、能力を
測られる毎日が続くのです。

押し付けられる生き方を逆に利用できた子供、上手く順応で来た子供は、
大人たちから評価され、レールの上を順調に進むことができますが、
上手く順応できなかった子供、そこに疑問を感じてしまった子供たちは、
諦めてしまったり、自分を評価してくれる他の価値観に救いを求めます。

他の価値観は、往々にして提供する側にメリットがあるものであることは、
言うまでもないでしょう。

私たちは、他人の評価を気にしながら生きなければなりません。しかし、
それが、全てではありません、他人の評価を気にしている「ふり」と、
自分自身の評価の両方をバランスさせることが必要なのです。これは、
一歩間違えば、自己分裂に陥る危険性もありますが、現代社会は、既に、
それが求められるほど、過酷になっているのかもしれませんね。

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